弘道館と偕楽園を徳川斉昭と共に紹介する企画展「徳川斉昭と弘道館・偕楽園」が12月15日、水戸市緑町の県立歴史館で開幕しました。関係史料約60点を展示、弘道館と偕楽園について創設者の水戸藩第９代藩主・徳川斉昭と共に紹介しています。来年１月31日まで。
　目玉は、斉昭が構想した偕楽園の姿を描いた「偕楽園図」や、斉昭の狩りの様子を描いた「追鳥狩図屏風（おいとりがりずびょうぶ）」など。中でも「偕楽園図」は縦148㌢×横286.3㌢という大作絵図で、偕楽園の四季折々の情景表現されています。斉昭本人による直筆書も３点展示されています。
　同館歴史資料課特任研究員の永井博さんは「斉昭は来年のＮＨＫ大河ドラマに登場する。今展の史料などで斉昭の人柄や取り組んだ事業を知ってもらえたら」と話しました。
　明治時代初期とされる偕楽園の写真も飾られ、千波湖が現在よりも好文亭に近い位置まで広がっていた様子が分かります。弘道館の名簿や学校日記なども並びます。
　午前９時半～午後５時まで。月曜と12月29日～１月１日は休館。一般350円、大学生180円、満70歳以上170円、高校生以下無料。今月20、27日と１月３、17、24、31日は同館による展示解説があります。問い合わせは同館TEL：029-225-4425。