茨城新聞創刊130周年と京成百貨店新店開店15周年を記念した「第45回茨城工芸美術展」が5月13日、水戸市泉町の京成百貨店7階催事場で開幕しました。陶磁や金工、染織など、本県を代表する工芸作家による感性豊かな秀作が並びます。茨城工芸会、茨城新聞社主催。18日まで。
　同展は１９３０年、近代陶芸の巨匠で筑西市出身の板谷波山の提唱で始まりました。今展は同会員43人による約７５０点を展示、伝統の技と洗練の美を楽しむことができます。笠間市ゆかりの陶芸家で、重要無形文化財保持者（人間国宝）・故松井康成氏の作品も４点展示されています。
　開幕式典では、茨城新聞社の沼田安広社長が「匠の技、豊かな感性、創造性にあふれた素晴らしい作品が出品されました。多くの県民に鑑賞してもらいたい」とあいさつ。同会の松井康陽会長は「人の心を豊かにすることを目的に、作品づくりにまい進しています。ぜひ私たちの制作の姿勢を見て、心豊かになっていただきたい」と語りました。
　主催者と大井川和彦知事、高橋靖水戸市長ら来賓によるテープカットで幕を開けると、会場は美術ファンらでにぎわいました。