大相撲の夏巡業「龍ケ崎場所」が8月3日、龍ケ崎市内で開かれ、新大関の豊昇龍関や土浦市出身で元大関の幕内高安関ら力士の迫力ある取組に大きな歓声が上がりました。会場は市民ら約3千人で埋まり、満員御礼となりました。
　高安関は小結阿炎関を上手投げで破り、結びは豊昇龍関が大関霧島関を寄り切りで下しました。名古屋場所を途中休場した横綱照ノ富士関の取組はなかったが、ぶつかり稽古や土俵入りを披露し、観衆を沸かせました。
　髪結いや相撲甚句、禁じ手を愉快に紹介する初切（しょっきり）も行われたほか、観客との記念撮影や高安関らへの質問コーナーなど地方巡業ならではの交流も見られました。
　同市での巡業は5年ぶり。市内の小中学校出身で、阿見町に部屋を構える二所ノ関親方（元横綱稀勢の里）は「盛大に開催できてうれしい」とあいさつ。高安関は取材に「地元の皆さんに力をもらった。期待に応え、（本場所で）結果を出したい」と語りました。
　来場したつくば市の女性（52）は「近くで力士を見られて良かった」、娘（16）は「迫力があった」と話しました。