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2019/10/07

井戸 やり切った2位【いばキラニュース】R1.10.7

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レジェンドの壁は厚かった。カヌーのワイルドウオーター1500㍍女子カヤックシングルで、優勝を狙った井戸奈津美(県競技力向上対策本部)は、国体13連覇中の石川県・笹生裕子に及びませんでした。レース後、複雑な涙を流していたが、表彰式後は「やり切った2位」とすっきりした表情を見せました。
 2016年の岩手国体で4位入賞し、17年の愛媛、18年の福井と連続して3位になり、表彰台に立ちました。今回、目指したのは表彰台の最も高い場所でした。
 このため、カヌー会場となる大子町に住民票を移し、久慈川は誰よりも多く下りました。「水の流れ、底岩の様子など分かっている」と自信を持ち、表敬訪問でも「必ず3位以内に入れる。優勝を目指す」と力強かったです。
 レースがスタートし、ゴール近くになると、観客席や川辺で応援する町民などから「ゴーゴー」「頑張れ」との声が飛びました。「声援は心強かった」と、最後の力を振り絞ったが、レース後は「全体にきつかった」とポツリ。「勝ちたい気持ちが力みになった。背中でこげず、腕に頼ってしまった」と反省しました。
 「このコースでこれまで、5分30秒を切ったことがなかった。それをされたら、しょうがない。記録には後悔していない」。5分32秒86でゴールした後、次にスタートした笹生のタイム5分24秒79を知り、素直に負けを認めました。
 ワイルドウオーターは最終日の7日、約300㍍のスプリントがある。「自分がいかに頑張れるか」。表彰台は1段上がったが、このままでは終われない。
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