水戸市の庭園「偕楽園」と藩校「弘道館」で11月6～8日、光や霧、音響で幻想的な世界を作り出す特別演出「秋のライトアップ」が行われます。これに先立ち偕楽園で5日夜、内覧会が開かれ、ライトアップの様子などが実演されました。
　演出は、県の依頼を受け、筑波大特命教授の逢坂卓郎さんが手掛けました。園内の「陰と陽」それぞれに当たる場所にサーチライトを設置し、夜空に2本の光の柱が浮かび上がりました。逢坂さんは「水戸の歴史や文化を未来に示す意味を込めた」と説明しました。
　東門から好文亭へとつながる園路には、多彩な照明で光の変化を作り出しました。孟宗竹林では照明や霧、音響で幻想空間を生み出し、「生命が潜むような深淵の世界を引き出す」（逢坂さん）演出を凝らしました。
　特別演出は3日間、日没から午後9時までの予定です。