水戸芸術館（水戸市五軒町）の「パイプオルガン・プロムナード・コンサート」が5月16日、通算1500回に到達しました。1990年6月のスタートから約31年での達成です。同館エントランスホールで開かれた節目の公演では、集まった来場者が、天から降り注ぐかのようなオルガンの音色を堪能しました。
　同コンサートは、90年6月15日、吉田恵さんの演奏で1回目が開かれました。同館は、パイプオルガンの演奏を気軽に親しんでもらうため、週末の午後、入場無料で開催してきました。
　パイプオルガンは、高さ７・９㍍、幅７・68㍍、３２８３本のパイプをもち、46の音色を備えます。2011年3月の東日本大震災ではパイプ約千本が損傷したが、職人らの手で修復され、翌12年に復活コンサートを開きました。
　昨年は新型コロナウイルスの影響で臨時休館が続き、公演が一時ストップした。昨年6月に再開し、医療従事者向け公演も実施しました。
　1500回目の演奏を担当したのは、オルガン奏者の栗山美緒さん。バッハ「幻想曲　ト長調　ＢＷＶ　572」やデュリュフレ「組曲　作品5より第2曲　シシリエンヌ、第3曲　トッカータ」を弾きました。