水戸市の偕楽園と弘道館で6月9日、恒例の梅の実落としが始まり、作業員がたわわに実った青梅を収穫しました。今年は開花時期にあたる２月下旬頃の天候が安定したことから豊作で、昨年の１・５倍となる約４・５㌧の収穫を見込んでいます。

　偕楽園の東西梅林（同市常磐町）では、作業員が長さ約４㍍の竹ざおで枝を揺すって、実を落としました。県水戸土木事務所偕楽園公園課によると、今年の開花時期は受粉を促すニホンミツバチが盛んに活動。雨が多く気温が高かったことも豊作につながったそうです。

　梅の実落としは10日も行います。収穫した梅は食品加工業者や酒造会社に販売。新型コロナウイルス感染予防のため、一般販売は昨年に引き続き中止としました。

　同事務所の大森理次長は「最近は不作が続いていたが、今年は豊作で、丸々とした梅の実が見れてうれしい」と話しました。