那珂市の菅谷小で8月9日、市内保育園に通う園児36人が夏休み中の小学校を訪問し、模擬授業を体験しました。園児らは初めて入る小学校の教室に硬い表情だったものの、緊張が解け始めると楽しそうに授業を受けました。同市が進める保幼小中連携の一環で、幼児教育から小学校教育への円滑な接続を図ることが狙いです。
保育園児を対象とした模擬授業は、昨年から市内の5歳児を対象にスタートしました。同小教諭が教壇に立ち、国語と算数を20分ずつ指導しました。国語の授業では、真新しい鉛筆で丁寧に波線を描き、色鉛筆で動物に色を塗りました。園児らは、「できた」と満足げな表情を浮かべました。
同市のゆたか保育園の園児は「楽しかった。小学校に入ったらたくさん勉強したい」と笑顔でした。園長は「園内では見られない真剣な様子。体験することで、少しでも小学校に慣れてもらえれば」と話しました。